因島で見た野鳥【67】イソヒヨドリ

イソヒヨドリ(オス)

スズメ目ヒタキ科の1種、全長25.5cmでヒヨドリより小さく、ムクドリ大である。オスは、頭・胸・背・腰は青藍色、腹は赤褐色、羽根は黒く、体全体を鮮やかに色分けしているので、明るい所で見れば、見間違うことはない。メスは全身が茶褐色で、背にやや薄い暗青色を帯び、腹部に鱗模様がある。

ヒヨドリの名前がついているが、ヒヨドリ科ではなく、ツグミやシロハラと同じく、ヒタキ科である。因島では海岸で見ることが多いが、民家近くでも見る。留鳥で、因島で繁殖もしている。人の出入りの少ない工場や空き家の屋根裏で営巣している例がある。近年は、内陸の都市部にも進出しているらしい。春から夏にかけて、電柱・スーパーの屋根・広告塔などに止まって、「ツッピーコー」、「ホイピーチョイチョイ」などと澄んだ高音で盛んにさえずる姿をよくみかける。

さて、「渡り」とは、鳥が周期的に生息地を移動することであるが、他の動物でも同じように移動する。哺乳類では、ケニアのマサイ・マラからタンザニアのセレンゲティの間で繰り返される、オグロヌーやシマウマの総移動距離1,000kmを超える「大移動」がよく知られている。魚類では、サケが餌を求めて数年の回遊後に母川回帰して繁殖する。昆虫の蝶類では、アサキマダラ(日本本土から香港へ渡った例がある)やオオカバマダラ(北アメリカ中部からメキシコの間)が、世代をまたいで繁殖地と生息地を往復する。動物プランクトンの中には、毎日、海底と表層を数百メートル鉛直移動したり、1,500メートルの深海に移動し越冬する種もある。因みに、体長を単位として移動距離を計ると、体長1~2mm程度のプランクトンの鉛直移動は、アフリカの「大移動」に相当する。これらの移動(渡り)は、それぞれの理由があるにせよ、前号(66)で述べたように、その種の生存に有利に働いているということであろう。

(写真・文 松浦興一)

イソヒヨドリ(メス)

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