早春の香り漂う酒蔵で26日備南酒造新酒祭り

創業99年を迎えた備南酒造(有)=尾道市因島田熊町TEL0845-22-0523、社長・蔵元、藤本久子(79)=で今年も手造りの伝統にこだわった寒仕込みの総仕上げ「醪槽搾り(もろみふなしぼり)作業」=写真=が始まり、26日(土)午後6時30分から酒蔵を一般開放して恒例の「新酒祭り」で至福のひと時を分かちあう。

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今年は寒の入りの1月6日に蔵開き。11日に大釜で蒸し上げられた酒米の湯煙が冷え切った酒蔵から立ち昇り風物詩を醸し出し新酒の仕込み作業が始まった。土蔵の仕込み庫で低温醗酵させる期間が大寒に当たり、人間でいうなら出産後の育児のような心遣いが必要だ。2時間おきに観察しながら新生命が生まれた乳白色のモロミは14日から布袋詰めしてヒノ木造りの槽(ふね)の中に手際よく積み重ねられると新酒が流れ落ちてくる。この搾り立ての原酒を槽口(ふなくち)というが、風情のなかに芳醇な香りが漂ってくる語感が心地よい。

今冬は記録的な寒い日が多く仕込庫の熟成タンクの管理に気遣った。試飲の結果は上々の仕上がり。香り、ノドごしの良さにホッと一息ついて藤本社長の表情が和らいだ。

(村上幹郎)

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