因島総合病院だより【7】あなたのお薬代は高いですか?

今回は皆さんが病院で払うお金、すなわち医療費の話です。

平成元年の国民総医療費は20兆円未満でした。しかし、四半世紀経過した今、医療費はその倍の40兆円を超えました。

医療費増加の原因は高齢化による疾病構造の複雑化や医療技術の進歩に伴う高額医療の増加などの関連が示唆されています。

さて、当院には透析施設があり、約120名の患者さんが通院されております。透析は高額医療の一つで、一人あたり年間約500万円の医療費が必要です。全国で患者さんは32万人を超え、我が国の透析医療費は1兆6000億円を突破しました。

透析は医療保険の適応になるので、患者さんが毎年500万円もの大金を支払っているわけではありません。実際は、毎月1~2万円の負担で済んでいるのです。透析療法は1960年代に日本に導入され、1967年には医療保険の適応になりました。ただし、当時は月に10~20万円もの負担が必要でした。その後、1974年に厚生医療の適応となり、自己負担額が大幅に軽減され、現在に至ります。

なお、我が国の国民健康保険法は1958年に制定され、1961年から全国で国民健康保険事業が始まりました。その結果、医療費の負担額は年齢や所得に応じて1割~3割となっております。

ここで、今一度、その負担額の意味するところをよく考えていただきたいのです。1割、3割負担とは、言い変えれば、それぞれ9割、7割引きであるということです。当たり前に処方されている風邪薬や湿布薬も、医療保険があるからこそ、安く手に入るのです。増加の一途をたどる医療費は国民皆保険制度の本幹を揺るがす懸念材料です。我が国の優れた医療保険を再認識し、可能な限り、無駄な医療費を減らす努力が必要とされています。

日本内科学会認定内科医・日本腎臓学会専門医
認定産業医 氏家一尋

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