75歳老人のフーテン 2019東北の旅【67】粟島

新潟県粟島(あわしま)

9月17日④粟島

次に粟島(あわしま)はどういう島か説明する。人口は350人程だが単独自治体である。面積は9.8平方キロで因島の3割程度である。詳細にいうと新潟県岩船郡粟島浦村である。日本の人口が少ない自治体の第6位である。島は山ばかりで平地はほとんどない。集落は南東に面した内浦と北東に面した釜谷の二つがある。

島の中心は内浦で連絡船の港、村役場、学校、郵便局などの公共施設が集まり、人口の8割近くが住んでいるようだ。

島の基幹産業は漁業だが、小さな旅館・民宿が33軒あり観光業も大きな財源だと思われる。

船は粟島の港に入るが、港は大きな防波堤に囲まれ漁港や緊急避難港の役目は充分果たせる規模がある。接岸する岸壁の奥には大きな港湾事務所がある。

船が接岸すると皆一斉に下船してゆく。それぞれの民宿の数台の車が待っている。その中の1台が「民宿じんきち」の軽四のバンで、50歳位のおばさんが私を待ってくれていた。さっそく乗り込むが300メートルほど先に「民宿じんきち」はあった。さすがにここではチェックインは何時からという制限はない。部屋にリュックサックを置き、さっそく島を散策することにする。

田中伸幸(因島田熊町)

民宿じんきち

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