砂絵で迫る「秀策流」赤耳の一手を描く「九頭龍」富山の高橋さん

幕末の天才棋士で後世になって「碁聖」と仰がれる第十四世本因坊跡目秀策を顕彰する尾道市因島外浦町の囲碁記念館に富山市の現代美術作家高橋りくさんが秀策の妙手として語り草になっている「耳赤の一手」を題材にして描いたという作品「九頭龍(くずりゅう)の宇宙(そら)」を持ち込み、期間1年間限定で同館に展示され話題がふくらんでいる。

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高橋りくさん スナエは2009年に高橋さんが発明、砂の粒子と香りの種類のみで制作、世界的現代美術アートとして注目されている。昨年5月個展のためニューヨークに滞在中、全盲の囲碁愛好家、柿島光晴さんが「囲碁は絵を描くように打っていくものです」と語っていたことを思いおこした。そこでメールで相談したところ、柿島さんの友人で囲碁インストラクターの成島奈津子さんからアドバイスを受け「耳赤の一手」となる"127手"までの棋譜と最終棋譜を手に1カ月間空とにらめっこしたあげく棋譜が五頭の"龍"に見立てられることに気づき、易でいう"木火土金水"の龍が浮び原案図が描けた。ほかにも四頭の白龍が四隅に現われその一つひとつ丁寧に九頭の解釈、解明、磨きをかけたのがスナエ「九頭龍の宇宙」。

作品はタテ147×138センチ。囲碁の盤面を天空に見立て、黒と白の石の攻防を九頭の龍がうごめく構図の中で天元の横に対座する金龍は「耳赤の一手」と読みとれるなど棋譜のイメージが伝わってくる。

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