故郷への手紙【61】ある日の夢の話

ある日の夢の話

青い青い深ーい海の夢を見た。
身体が青く染まりそうな海の中、私は踊るようにイルカと戯れていた。
「あぁ…この感覚、覚えている。」
御蔵島という東京の小さな島で出会ったイルカ達との夢だった。
吸い寄せられるような瞳。
身体に刻まれた傷や模様。
それがイルカ達を識別する印。
イルカ達と泳げるのは、4月から11月までと決まっている。
追いかけても追いかけても、あしらわれ続けた。
それでも、何度も何度も潜り続けた。
ただただ、見つめ続けた。
この海は人間のものじゃない。私達だけの場所じゃない。
イルカ達を見ていると、自然と心が伝わってくるような気がした。
一体何分潜っていたのだろう。何メートル泳いだのだろう。
水面に上がったときには、船や友人達が小さくなっていた。
あのときのイルカ達の瞳を、今もふと思い出す。
そろそろイルカの季節がやってくる。

青木めぐみ

(青木恵)

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