故郷への手紙【43】芍薬の花

芍薬の華

「恥じらい、はにかみ、謙遜」

商店街のお花屋さん。
気になる花の名前を聞くと、明るく答えてくれたお母さん。
「今の時期は芍薬が良いわよ」
そう言って、薄いピンク色のまん丸なお花をすすめてくれた。
季節物で今の時期しか楽しめないとのこと。
お母さんのすすめを受け、芍薬の花を買うことにした。

久しぶりにお花を買う時間が出来た。

不思議な縁で動き出した私の日常。
十年振りの再会から始まった生活は、大きく変化した。
早朝の電車で羽田空港へ行き、飛行機の最終便を見届けて、夜の空港を後にする。
なんて特別な日常なんだろう。

大学時代の二年間、たったそれだけの交流しかなかった先輩だが、とても印象的な先輩だった。
その方と働くなんて、一ミリも想像していなかった。
思いつきの連絡が、大きなチャンスをもたらしてくれた。
大学時代に戻ったかのように、あっという間に明るい笑顔が戻った。

この再会が、更なる影響を私に与えることになる。

そんな気がする。
いい予感がする。

青木めぐみ

(青木恵)

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