因島の水がめ「奥山ダム」入梅前日に貯水量50% 秋口には満水見込み

尾道市因島の北部地域の農家が中心になって県営土地改良(かんがい排水)を県に申請してから17年。今年3月完工した県営奥山ダム(因島中庄町)の試験湛水中の貯水量が入梅の前日の6月9日に50%に達し関係者をホッとさせている。

広島県尾三地域事務所によると、貯水は予定よりも順調。秋口には満水が望めそうで12月には試験湛水を終えたい意向。

同ダムは因島北部の中庄・重井地区の畑151ヘクタールのかんがい用として2004年10月着工。有効貯水量27万7千トン。総工費約21億円。昨年末からダムの安全性を確認する試験湛水を始め尾道市因島総合支所産業振興課の監視モニター=写真=で推移を見守っている。

今後、畑地へ送水するパイプラインの埋設工事を進め10年後に中庄地域の送水を開始。2012年度には重井地域の高地を含め全面使用を目指す。

恩恵を受ける農家は455戸。品質で日本一を誇るキヌサヤエンドウをはじめキャベツ、スイカ、ワケギなど栽培する県内有数の畑作地帯の経済効果を7億6千万円とはじいている。

ダム工事を含めた畑地帯総合整備事業費は約74億7千万円。国が5割、県3割、市と地元が2割を負担。悩みは農家の後継者不足。

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