岡野・元因島市長が立候補へ 22日投開票の尾道市長選 無風から一転激戦模様

 統一地方選挙の前哨戦たけなわの5日、今春4月15日告示、22日投開票の尾道市長選挙に尾道市因島田熊町、フレンズ協同組合理事長(元因島市長)岡野敬一氏(55)=写真上=が立候補する意志を固め出馬準備を始めた。同市長選は無風から一転、8年ぶりの選挙になる公算大。
このほかにも旧尾道市内で供託金100万円を納め市長選出馬をほのめかす人物がいる。

 すでに尾道市教育長を辞任して出馬表明している同市向島町出身の平谷祐宏氏(54)=写真下=が先行しているが思わぬ展開になってきた。

2月7日、幼小中を統廃合して一貫教育校をめざす因南学園(仮称)問題が尾道市全体に波紋をひろげつつあるなか、その渦中にあった平谷教育長が経済界からの要請を受けて尾道市長選に出馬を決断した。

平成の合併による新尾道市の亀田良一市政の継承が基本的考えで、引退表明の日程をさぐっていた亀田市長も平谷氏を支持するコメントを出した。

だが、市民の関心事は「今回も市長選が無投票になるのか」という、市政に対する虚脱感さえささやかれていた。

亀田市政3期12年間のうち2、3期目は無投票であったことから「またか」という不満もでていた。それに加え、激しい首長選挙が常習となっていた編入合併地域の住民にとっても不服であった。

そうした背景もあって岡野氏が元尾道市長博田東平氏らの支援を受け決断、選挙事務所も旧尾道市内に準備を始めた。

岡野氏は、因島高校―東京農大卒。昭和62年「流れを変えよう」をキャッチフレーズに因島市議1期目半ばで市長選に立候補、35歳という若さで初当選。3期12年間市政を担当。積極的な箱物行政に投資、後進国の海外体験で培った開拓者精神を原動力に新たなソフト面など因島を変貌させた業績は評価された。

だが、四選は無理だった。再挑戦にも失敗。2003年の統一地方選では県議選に挑戦したが、当時の代議士系列でいう亀井(自民)・佐藤(民主)の代理戦争の様相で苦杯。今回の出馬はすでに旧宮沢をはじめ佐藤、亀井の各母体から支援を受けている平谷氏に挑戦するわけで無党派層のうねりをいかにつくるかがカギになるだろう。

(村上幹郎)

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