九十の手習い 小倉百人一首と須山幸子さん(95)

 「覚えることが楽しい」と、小倉百人一首を始めて2年目の因島大浜町に住む須山幸子さん(95)は照れくさそうにはにかむ。
須山幸子さん


 毎月一回の百人一首の愛好家の集まる因島みよしの会の例会に出席を欠かさない。中庄町西浦の会場への送り迎えは長男の貞良さんがしてくれる。中心メンバーの藤原宜江さんは、「95歳の方が一首一首覚えることは素晴らしいこと。会員みんなの励みになっている」と評価する。
 明治44年、大浜町のしぶ屋(柿渋生産業)の4人兄弟の一人娘として育った。大浜尋常小学校を卒業して県立忠海女学校(現在の県立忠海高校)に進んだ。
 最近、同校同窓会から創立110周年記念行事の案内が届いた。「よう自分が生きとることが分かったものよのう」とにっこり。
 女学校を出て半年あまり東京に出た後に大浜に戻り自分の親元で働いた。その後、縁あって文部省の練習船「日本丸」の船員と結婚。5人の子どもに恵まれた。
 夫が亡くなって早24年。夫への病後の介護は、その献身ぶりが、町中の評判だったと地元の人は言う。今は孫9人、ひ孫4人。小学校の同級生が因島に3人健在で、年賀状や電話での交流が楽しみだ。手押し車での散歩が日課。食事がおいしいと屈託ない。

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