修繕専業の造船企業大手である（株）三和ドック（尾道市因島重井町、寺西勇社長）は、主に近海・内航船の修繕・改造を55年にわたりつづけてきたが、今年から外航船修繕に本格的に参入した。そのために整備を急いでいた施設が相次いで完成している。

5月末に7号ドック。長さ220メートル幅45メートルの大型修繕ドックで、6万3000トンの船舶が入渠可能となった。たえず5～6隻の修繕船を受け入れることができる。

7月末、新事務所（本館）が完成。地下1階、地上5階。

正面玄関を入ると本社事務所とスタッフルームがある。そこの大型ディスプレイによって工程管理がされる。遮音・断熱効果が飛躍的に向上し、快適な仕事環境がつくられ、効率が上った。

さらに新事務所には、入渠中の修繕船監督室、シャワールームが完備された男女更衣室、検査員室、検査官室、大中小の会議室がある。この会議室では11月、全国技術センター会議が行なわれる。

最上階の5階は展望カフエとガーデン。社員のアイデアが生かされ、社員たちが気軽に食事をしたり、コーヒーを飲みながらくつろげるようになっている。そこから、近隣の島々や海の風景が一望できる。

新工場は来年2月完成予定。旧社屋は福利厚生施設のために改装する。

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