第62回全日本体操選手権大会 因高出身田頭剛選手 跳馬で優勝 アジアシニア競技大会出場へ

 順天堂大3年の田頭剛選手(因島高OB)が、第62回全日本体操競技選手権大会(31日~2日、新潟県上越市)において、得意の跳馬種目で優勝し、ついに日本の頂点に到達した。

 同選手はアンダー21(21歳以下)ナショナルチーム入りをして、第4回アジアシニア体操競技大会(15日~18日、カタール・ドーハ)に出場する。


 全日本選手権・種目別における田頭選手の跳馬演技は豪快という言葉がぴったりで、ずば抜けていた。一本目ロペス、二本目ロウユンを決め、16.00点を獲得した。
 二つの技とも難易度が高く、とりわけロペスを完成させたのは沖口誠選手につづく2人目である。個人総合でも16.45点を出し、実況アナウンサーが思わず、「すばらしい演技」と絶賛した。
 さらに種目別のゆか競技でも5位に入賞。個人総合においても69人中25位と健闘した。
 本紙の電話インタビューに答えて田頭選手は、「跳馬優勝は目標どおりで、完成度の高い演技ができた。個人総合も納得できる結果がだせた。アジア大会では得意種目の跳馬演技を世界にアピールしたい」と喜びを語った。
 日本選手団はアジアシニア大会で団体優勝をめざしている。地元因島では早くも4年後のロンドン五輪への期待が高まっている。

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