尾道市07年度当初予算案 一般会計554億7800万円 財政厳しさ反映し微増

 尾道市は20日、2007年度当初予算案を発表。一般会計は総額554億7800万円で、前年比0.2%の微増となった。


 2007年度を合併後の新尾道市としての本格的まちづくりのスタート年と位置づけ、限られた財源のなかで新市建設計画の各種事業について、合理性、効率性、優先順位などを総合的に判断し、実現をめざしたとしている。
 さらに子育て支援などの福祉政策、「尾道教育さくらプラン」の充実と学校の適正配置、世界遺産登録にふさわしいまちづくり、市民生活の安全に重点を置くとした。
 全体的にいっそう深まる財政の厳しさを反映した堅実さが目立つ。とりわけ自治体における2007年問題は深刻で、向こう5年で352人が退職、退職金総額は約92億が見込まれている。この流れから見て、市教委が推進しようとした因南学園構想が、いかに砂上の楼閣であったか一目瞭然と言えよう。
 新規事業は32件。因島関係では、因南中学(仮称)の土地造成費など1億7100万円。囲碁の館(仮称)本因坊秀策記念館建設に1億5125万円。これで建物は新年度中に完成することになる。いきいきサロン田熊建設事業に3496万円。新年度中に完成する。瀬戸田支所庁舎建設事業には、1090万円の実施設計予算がついた。
 新年度当初予算案は26日本会議で提案され、3月7・8日の総体質問、12日から15日まで予算特別委員会で審議され、20日の本会議で採決される。

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