花推協とう札を差す花壇の半ば素枯れて秋日好天

平本 雅信
 終りの一句の「秋日好天」によってこの歌がさわやかに立ち上がっている。秋の季節は秋の七草に代表されるように、秋らしい季節感のある花を一杯に咲かせてくれる時である。また一方では夏花から冬の花々の交替どきでもある。


 県道や市道脇に植えられてある花は、その大方が夏に適した花であって、サルビア・マリーゴールド・ニチニチソウ・ヒマワリのように6月から10月上旬ごろまでに、きらきらと、また逞しく、強烈な日射にも負けずに道端を飾ってくれていた。
 花壇の花も素枯れはじめており、僅かに残った花がけなげに咲いて冬の花への交替待ちというところで「秋日好天」という四文字の熟語でさらりと纏(まと)めている。
 「花推協」という立て札のネーミングは、「因島市花いっぱい運動推進協議会」の省略語である。今から20年程前(平成元年)に、しまなみ海道の開通と共に、観光の一つの方向として市をあげての長期的なイベントが始まった。
 第1年目は当初の予算より大幅にふくらみ、市全町内で年間1,000万円に近い出費であったという。花苗・設備・器具・肥料・その他と花のいっさいのお世話をする人は全員がボランティアで区長会・女性の会・老人会・花好きな人など、暑さ寒さに似合った花苗を植え、各町が競って道ばたを飾った。
 花いっぱい運動の全盛期には、フラワーセンターにおいて、立体的な花壇を5メートル四方に作り、5月の連休に合わせ花コンテストをやっていた。
 あれから20年、人々も高齢化し、市も合併して「花推協」もどちらに向いて行くのか敷いたレールの上にいつまでも四季の草花を咲かせ続けたいものである。

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