因島出身プロゴルファー兼本さんメジャー初優勝 苦節17年目、悲願達成

因島重井町出身のプロゴルファーである兼本貴司さんが5月31日、三菱ダイヤモンドカップ(茨城・大洗ゴルフ倶楽部)で初優勝した。苦節17年目、涙の38歳初栄冠だった。

兼本貴司

前日2位タイだった兼本選手は最終日についに首位に並んだ。ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)とのプレーオフを制し、ツアー初勝利。優勝賞金3000万円を手にした。

休む間もなく次にめざすのは「次の1勝」であり、全英オープン(7月16日から19日)出場である。

マスターズ、全米オープン、全米プロと並ぶ4大メジャー大会で、それらへの出場は日本を代表するトッププロとしての証となる。

兼本貴司プロは、1970年12月12日、父・弘次さんと母・政子さんの3男として姫路市で生まれる。3年後因島重井町に転入。

高校1年の16歳のとき、重井ゴルフ練習場でボール拾いのアルバイトをしながら練習。県立因島北高校(現在の因島高校)卒業後、東広島CCの研修生になり1993年プロテストに合格した。

2001年福佐美夫人と結婚。福山市在住。現在は中島常幸プロを師とあおぎ指導をうけている。ツアー仲間には、阪神タイガースの金本知憲と同様、「アニキ」と呼ばれている。

中継にくぎ付け

最終日は、関西テレビ系列で録画中継された。その前に、初勝利の知らせが地元の因島に届いた。両親の弘次・政子夫妻は、自宅で息子の晴れ姿を見た。

兼本プロ後援会のメンバーをはじめ因島のゴルフファンにいっせいに情報が流され、みんな録画中継にくぎ付けになった。

翌日両親と対面

初Vの翌日、因島に帰郷した兼本プロは両親に対面し、報告した。記念すべきウイニングボールをプレゼントした。

「貴司は高校時代から自力でここまでやってきた。この努力は家族の誇りだ」と語った。

地元の因島全体に喜びが広がっている。出身者の優勝は中川和代女子プロ以来のこと。兼本プロを応援しようと後援会が、松浦幸男県会議員を会長にして結成されたのが2002年のこと。毎年激励コンペを開催しながら、初Vを今か、今かと応援してきた。

6月初めから、全英オープンの出場をかけた試合がめじろ押しだ。6月4日から7日=UBS日本ゴルフツアー(茨城)、6月11日から14日=日本プロゴルフ選手権(北海道)、6月25日から28日=ミズノオープンよみうりクラシック(兵庫)とつづく。

ファンの期待は高まり、ツアーから目が離せない。

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