真っ青に澄みきった秋空の下 20年ぶりの復活に希望乗せ進水 一目見ようと3000人の見物客

9月23日午前11時30分、造船復活記念船「ヘレーネS」は歓喜の拍手に包まれて進水し、土生水道に容姿を浮かべた。

ヘレーネS

尾道市因島土生町の内海造船株式会社(本社・尾道市瀬戸田町)因島工場で23日、20年ぶりの大型船が進水した。ドイツの海運会社が発注したコンテナ船「ヘレーネS」(2万7250トン)で、約3000人の市民が進水式を見守った。新造船の歴史を誇る栄光の1号船台の周囲は造船復活を期待した歓喜の拍手が溢れた。

開門予定は午前10時30分だったが、家族連れなど大勢の見学者が正門、中門、西門に詰めかけ、開門を待ち構えていた。臨時駐車場になった日立グラウンドはみるみるうちに550台の車輌で一杯になった。

開門後、あっという間に用意した1,000個の紅白饅頭はなくなり、船台の周囲に見学者がつめかけた。バス通り沿いの外壁と丘の斜面にはアマチュア写真家が鈴なり。

来賓席には船主側14人、招待席には村上和弘尾道市参与、木村修一因島総合支所長、大場利男因島海事事務所所長、村上祐司因島商工会議所会頭、箱崎照男因島市漁業協同組合組合長らの姿が見える。

午前11時20分に「ヘレーネS」と命名。つづいて鐘が回鳴り、進水準備に入った。ベルが3回鳴り、安全装置がはずされ、船体を支えていた支綱が切断された。シャンペンが割れ、くす玉が割れ、BGMに送られて巨大な船体は土生水道に滑り降りていった。

いたるところでシャッターの音が聞こえ、感動の拍手がわいた。2隻のタグボートに曳かれ、船尾を弓削島方面に向け、さらに接岸のためにゆっくりと進んで行った。

2005年に日立造船因島工場を引き継いだ内海造船は、ここを主力工場にして2009年上期にかけて今回の「ヘレーネS」を手始めに7隻を建造し、さらには7万トン級の目標も掲げている

1986年の新造船撤退でできた20年のブランクの影響が心配された。しかし工場関係者は、「今回の進水で技術力がさびていなかったことが証明された」と語っており、自信を回復させつつある。

「ヘレーネS」は2,450個積のコンテナ専用船(うち冷凍コンテナ400個)。全長=199.93メートル▽幅=32.2メートル▽深さ=16.6メートル▽総トン数=27250トン▽乗組員=23人▽航海速力=22.2ノット。完工予定は12月下旬。

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