因島空襲犠牲者慰霊祭 島をあげて祈り広がる 尾道市長、議長らも列席

戦後62年目の平和の祈り―因島空襲犠牲者慰霊祭は7月28日(土)午前11時から、市営中央駐車場多目的ホールで行なわれるが、その趣旨が浸透しはじめ、島をあげた慰霊行事になろうとしている。

戦後62年目にして初めて遺族、被害者、体験者、関連企業、行政、住民が一堂に会し、犠牲者のために祈り、慰霊なき島の戦後を総括し、暗い悲しみの歴史を清算し、新しい未来に向けて心をひとつにした力強いスタートがきられようとしている。

因島の慰霊祭は他自治体のそれと違って、行政の財政と人員にまったく依拠しないで、住民自身の寄付と献身に支えられた、心のこもった住民葬として行なわれようとしている。全国にも例がほとんどない画期的なものと言えよう。「見捨てられた空襲」になっていた因島空襲の犠牲者を追悼する営みにふさわしいものである。

さらに、今回の慰霊祭の慰霊対象は日本人だけでない。朝鮮半島出身者も犠牲になった。また同時期、捕虜として日立造船因島工場で強制労働についていたイギリス兵が13人病死した。

式典のプログラムは次のように進められる。式典は、因島空襲の映像の放映で始まる。主催者につづき遺族代表が挨拶に立つ。おそらく初めてのことであろう。

昨年の亀田良一市長につづき、今年は平谷祐宏尾道市長と尾道市議会の井上文伸議長が、追悼のあいさつを述べる。そして、故国をはなれて因島で亡くなったイギリス兵への慰霊に感謝するグレアム・フライ大使の手紙が紹介される。空襲開始時間の午前11時45分に合わせて黙祷、参列者全員が献花する。

因島ユネスコが列席を呼びかけ

第二次世界大戦が終わった1945年、人類が二度と戦争の惨禍を繰り返さないようにとの願いをこめて各国政府が加盟する国際連合の専門機関として創設されたユネスコ。

因島ユネスコ協会は3日役員会において慰霊祭実行委の説明を受け、会員全体に列席を呼びかけることを確認した。


空襲慰霊祭について話し合う因島ユネスコ協会役員会議

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