般若心経 夜空に木霊 鯖大師境内で寒修業

 尾道市因島土生町の南端にある因島公園の鯖大師境内で8日夜、例年通り寒修業が行われ、無病息災、家内安全を祈り般若心経を唱える老若男女の声が、こだました。


 弘法大師(空海)の奇跡を伝え受け継がれる伝説は全国各地にあるが、因島の「鯖大師」のお話もそのなかの一つ。古老の云い伝えによると、そのいわれは千数百年前にさかのぼり様々な説がある。
 魚の行商人が鯖が売れないで腐りかけ困り果てていたところ、一人の旅僧が通りかかり鯖にふれると生き返った(願かけ仏めぐり・観光協会ガイド)。
 みすぼらしい姿の旅僧につめたくあたり、桶の中の鯖が腐ってしまった、というバチ当たり説(麻生文雄醍醐寺管長)。旅僧に親切にしたお礼に鯖の大漁がつづいた(地元古老)などが残っているが、旅僧がお大師さんの化身であったという説には変りない。
 これらの云い伝えをもとに土生町の因島総合病院前に私財を投じて故村井才吉さん宅の一角に日本一大きいと言われる高さ5メートル、重さ10トンの弘法大師の銅像と、その東側に石彫りの鯖大師を祀った御堂を建立した。
 昭和52年に同家の事情により因島公園中腹の国民宿舎「いんのしまロッジ」前に移転された。
 あれから約30年たったいまも、お大師さんの力におすがりする信者はあとをたたない。しかし、年ごとにお参りする人たちも高齢化。寒空の足もとを照らすローソクの灯に顔を寄せ「鯖大師さんだけでも、もとあった町内に移転する願いがかなえられないものだろうか」と、つぶやきの声がささやかれていた。

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