日本棋院因島支部長に聞く 囲碁の館(仮称)建設に期待 オープン記念に棋聖戦
尾道市は5月24日、囲碁の館「本因坊秀策記念館」(仮称)の建設について7月着工、来秋開館を発表した。
日本棋院因島支部長、因島囲碁協会会長、尾道市囲碁のまちづくり推進協議会副理事長の村上栄昭さん=写真=に話を聞いた。
―「囲碁の館」の建設がいよいよ始まります。
長年の構想がようやく実現できることはとてもめでたくうれしい。囲碁文化の拠点とシンボルにふさわしいボリュームある記念館にするために企画展なども要望していきたい。
―モデルになる施設があるのですか。
山梨県北杜市にある囲碁美術館を参考にしてほしい。江戸時代から現代まで暮らしの中の囲碁美術・文化を鑑賞できる博物館になっている。同時に囲碁の自由対局室が併設されている。そこには囲碁文化を描いた浮世絵、陶磁器など数千点が展示されている。
―因島の場合の特色はどうなりますか。
本因坊秀策の生家復元が悲願でした。これが実現するのが非常にめでたい。この生家で自由対局ができるように計画されている。秀策母子が愛用した碁盤や碁石、本因坊家からの囲碁免状、父母にあてた秀策の書状など約30点が常設展示されると聞いています。さらに因島での7大タイトル戦で使用された碁盤、パネルが展示されるといいです。
―囲碁を「市技」に制定した尾道市に期待はありますか。
今年3月、尾道囲碁協会が設立された。非常に喜ばしいことです。会員が17グループ、200人だそうです。「市技」の環境づくりにむけて市民の意識が高揚してほしい。
―なにか記念行事の計画はありますか。
来年1月か2月にオープン記念行事として、棋聖戦(読売新聞主催)が計画されている。
平成の合併協議で引き継がれた「囲碁のまちづくり」のシンボル「本因坊秀策記念館」完成予定図
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