学校法人 田熊学園 田熊幼稚園創立70周年記念式 12日芸予文化情報センター

学校法人「田熊学園」=林原弘理事長=は、12日午後1時から因島市芸予文化情報センターで田熊幼稚園創立70周年記念式典を開き1時50分から記念コンサートがある。

田熊幼稚園舎

一粒の麦育む島の幼児教育

近代日本の義務教育が緒に着き始めた明治37年。キリスト教伝道のためアメリカから帆船ヨットで瀬戸内海にやって来た宣教師L・W・ヴィッケル船長が御調郡(みつぎぐん)三庄村に設立した「二葉遊戯園」が閉鎖された。

村長ら有志が幼稚園を支援

創立者藤井令子先生

この建物を当時、土生バブテスト教会員だった藤井令子さんが幼児教育の重要性を呼びかけ田熊村の八幡宮下の505平方メートルの敷地を借り受けて昭和10年(1935)5月に移築、田熊幼稚園を設立した。当時の村長原熊太郎氏ら有志は遊具や教材など寄付、キリスト教を基本とした幼児教育に期待を寄せた。

初代園長は土生バプテスト教会大谷重夫牧師。創立者の藤井先生は同教会の執事であったが、幼稚園舎に居住して三原女子師範卒後小学校教諭―幼稚園教諭の経験を生かし保育に専念した。

公立と異なって私立幼稚園の運営はある一面ではイバラの道でもあった。特に第2次大戦中はキリスト教に対する迫害的な社会環境におそわれ、戦後間もなくは経営困難のどん底に。後援会母の会等の援助はあったものの教職員の奉仕的な働きで維持した。

巣立った卒園者3,700余人

もっとも、戦後のベビーブームを迎えたころは定員80人に対し、120―130人を収容。そのうち半数以上が中庄、三庄、土生の入園児だった。昭和30年(1970)藤井先生から水川孝子先生が園長を引き継ぎ2000年3月までの53年間創立者の志を継いだ。現在理事長と園長は林原弘牧師が兼任している。なお、来春3月の卒園者を含み3723人が同園を巣立つ。

写真は現在の田熊幼稚園舎と天国から見守る創立者藤井令子先生。

記念コンサート 独唱とコーラス

第2部の記念コンサートはオペレッタ歌手として高く評価されテレビ宗教番組に出演している松平季子(としこ)さんのソプラノ独唱でなつかしい歌▽里の秋▽小さい秋みつけた▽千と千尋の神隠しよりなど。

新生女性コーラス団は歌の好きなお母さんたちのコーラスとして発足。協会の礼拝、地域行事に参加するなど幅広い活動を続け創立30周年を迎える。曲目はふるさとの四季▽故郷▽われは海の子▽紅葉など、たっぷり1時間聞き、皆で歌う。ピアノ伴奏は日本バプテスト同盟西岡本キリスト教会奏楽者美登順子さん。(一般入場可)

問い合わせ】TEL 0845-22-0821

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