しまなみ海道、とびしま海道サイクリングマップの仕掛け人はグルメの達人であった。

ドリ男さんドリ男さん
昭和49年11月11日因島生まれ。因島中庄町在住。
カツ丼、カツカレーなどカツに目がない。
しまなみ海道が開通して今年で10年。たくさんのサイクリストが島々を行き交い、ゴールデンウィークには、しまなみ海道に千客万来の日々が続きました。このタイミングを図ったかのように、「しまなみ海道とびしま海道サイクリングマップ」が発行されました。
今回のしまなみ人インタビューは、マップ発行の仕掛け人で、自身の「しまなみドリチャリブログ」で炸裂するグルメ情報が楽しい、因島在住のドリ男さんの登場です。サイクリストとしての経歴や自転車に対する想いなど、じっくり伺いました。

自転車に乗るきっかけは何でしたか。

ちょうど9年前の2000年に仕事の区切りをつけ九州から因島に帰ってきました。前年にしまなみ海道が開通しており、仕事を探す毎日でしたが、時間はたっぷりあり、地元のホームセンターでマウンテンバイク(1万5,000円)を購入しました。本格的な自転車の経験がなかったので、なんちゃってバイクですけどね。(笑)

早速、しまなみ海道で自転車を走らせたのはいいのですが、おしりは痛いし、ひざも痛い。上り坂は想像以上にきつく、隣島の瀬戸田であえなくダウン。おじいちゃんや女性、子どもにも追い越され、さんざんな自転車デビューになりました。

苦い経験からのスタートでしたね。

悔しくてくやしくて。原因は何かと考え、タイヤがツルツルなのに気がつきました。すぐ、地元の自転車店のバイクルセンター京丸に行ってタイヤをスリックタイヤに交換しました。すると、タイヤだけでこんなにも違うのかというぐらい、スピードが早くなりました。その後、インターネットで6万円のクロスバイクを購入し、ロード用のタイヤを履きました。これがさらに軽くて速い!これまでの悩みがすべて解消し、一気に今治まで走破できました。

なんちゃってバイクではダメだと。

ダメではないですが、ある程度装備した自転車に越したことはありません。しかし、しまなみ海道の島々には、さまざまなタイプを揃えた自転車店がほとんどないのが現状です。島の人たちにとって、島の風景は見慣れていますし、痛く苦しい思いをするだけなら、自転車に乗ることはありませんね。車ならすぐに移動できる距離を、時間をかけて自転車で走り、達成感がなければ、何が楽しい?と思っても無理ありません。

ブログの内容は、食べ物が多く登場するようですが。

讃岐うどんが大好きなので、四国にも渡っています。折りたたみ自転車などタイヤの小さい自転車を車に積み、岡山県の児島まで車を走らせます。そこからJRに乗り換え、電車で四国に渡ります。JRは折りたたみ自転車を袋に入れて持ち込めば無料です。香川県は平坦な道が多く、行けばおいしい讃岐うどんを4、5回は食べますね。(笑)

しまなみ海道、とびしま海道のサイクリングマップが好評のようです。

私のブログを見た出版社から昨年11月に話がありました。グルメスポットに焦点をあてたマップづくり、という面白いコンセプトでしたので、引き受けることにしました。

気軽な達成感として、島々のおいしい食べ物はいい目標になると直感しました。たとえば、瀬戸田(生口島)の穴子丼が食べたいとか、尾道から出発し大三島に行っておいしい魚料理を食べ、帰りの中間地点となる瀬戸田(生口島)のドルチェで塩アイスや柑橘のジェラートで疲労回復し、尾道まで走る、といった具体的な走りをイメージしてマップをつくりました。

購読者はどんな人になりますか。

めったにしまなみ海道に来ることのない人ですね。「るるぶ」などの旅行雑誌は、鉄道や自動車を使った観光情報を提供していますが、サイクリング目線で編集された情報がありません。トイレ、コンビ二などのポイントガイドがないですからね。

尾道や今治の人は、自治体が発行する自転車マップが身近にありますが、初めてしまなみ海道に来る人にとって、情報がなさすぎます。

このサイクリングマップを通じて、しまなみ、とびしま海道のサイクリング情報が、本屋さんを通じて首都圏、東海圏、関西圏の方に提供できることが重要です。

マップの出来はいかがですか。

内容には満足しています。好評なら近隣の島の情報を載せる第2弾が出せればいいと考えています。しまなみ海道は、船を使って(※)島々を移動し、自転車を楽しむこともできます。大三島一周(60キロ)も個人的にはお奨めルートです。大三島の南ルートは坂がきついですが、来島大橋や伯方橋の眺めが最高です。しまなみ海道の魅力を考えれば、いろいろな切り口が考えられます。

最後に今後の活動について教えてください。

あくまで個人としてサイクリング情報を発信していきます。賛同してくれる方がいれば、一緒においしいものを食べるツーリングにも出かけたいですね。初心者の方でも気軽に参加ください。自宅にはいろんなタイプの自転車が7台ありますので、近隣でしたら、自転車を貸し出すこともできます。まぁー、これからもマイペースで自転車を楽しみます。

※船を使って移動する場合、折りたたみ式自転車なら手荷物として追加料金がかからないフェリー会社もありますが、どのようなタイプの自転車でも一律追加料金がかかるフェリー会社もあります。運航しているフェリー会社に問い合わせください。

筆者紹介

大西好樹
大西好樹PRプランナー
芸術は爆発だ!の岡本太郎氏制作の「太陽の塔」がある大阪府吹田市生まれ。

関西学院大学卒業後、東京のPR会社で国内、海外の企業や団体やサッカー、テニスなどスポーツイベントのPR活動を担当。

2002年11月から妻の古里である因島に活動の拠点を移し、デジタル画像処理会社や家具メーカーの広報活動を支援し、現在は造船、海運を中核とする企業グループに在籍。

因島の読み聞かせグループに参加し、小学校などで好きな絵本を子どもに語っているおっさんです。

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