住民投票直前の瀬戸田 亀田尾道市長が講演 しまなみ海道の将来語る

掲載号 03年08月09日号

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 因島市と瀬戸田町の合併法定協設置の是非を問う住民投票を4日後に控えた6日夜、瀬戸内しまなみ海道周辺地域振興協議会会長の亀田良一尾道市長=写真=の講演会が、瀬戸田町サンプラザ2階特設会場で開かれ、400人近くの町民らが参加した。

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 演題は「21世紀の中国・四国を語る」で主催は「しまなみ海道周辺住民ネットワーク」。主催者は目前の住民投票を意識したわけではないというが、しまなみ海道に背を向け三原広域合併を急ぐ柴田瀬戸田町政の側から、しまなみ海道についての情報が提示されないことに苛立つ町民には歓迎されたようだ。

しまなみ効果と瀬戸田町の役割

 亀田市長の講演要旨は次の通り。 住民投票直前の瀬戸田町に来ることにためらいがあったが、情報公開も行政の役割であると考えやってきた。

 「尾道は瀬戸田はいらんと言った」と瀬戸田の一部で言われているが、それはまったくの誤解だ。

 瀬戸田町長と町議会議長の出席したしまなみ沿線の2市3町の協議会で、2市3町の広域合併の含みをのこして、とりあえず尾道市などの1市2町、因島市と瀬戸田の合併を進めて行こうと決めた。瀬戸田町の三原行きについては、何の相談も受けていない。

 しまなみ海道は2年後に全線が開通し、それが尾道―三次間の工事着工が決まった尾道・松江線とつながり、中国・四国地方の新時代が訪れようとしている。

 そのなかに、しまなみ海道効果の恩恵を最もうけた瀬戸田町がいるのかいないのか、これは非常に大切だ。また、この時代の流れから外れたところに瀬戸田町の未来があるとは思えない。

 観光についても新時代の到来といえる。世界遺産の価値のある瀬戸内海、それをつなぐそれぞれの架橋の美しさを、今こそ世界にアピールする時だ。そのようにして、観光の落ち込みを克服していく必要がある。

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