広島県無形民俗文化財 中世継承する法楽踊り 椋浦と外浦で「とんだ・とんだ」

掲載号 06年08月19日号

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 中世の村上水軍出陣の踊りが、「虫追い」、「疫病払い」などを行なうことでご本尊を供養する法楽行事へと継承されたと言われている。その椋浦町法楽踊りが盆の15日、同町内で行なわれた。この行事は昭和46年、広島県無形民俗文化財に指定された。

0608180050.jpg 椋浦町法楽保存会(西本茂樹会長)の老若男女40人が参加。薄化粧した男子が浴衣、はかま、たすき、はちまきなどの衣装に太刀・扇子をふりかざし、太鼓とカネにあわせて「なむあみでーぼ」を唱えながら「とんだ・とんだ」と跳び踊った。艮(うしとら)神社を出発し、計5カ所で中世をしのぶ伝統行事を披露した。この数年来、踊りに参加する小中高生の姿も目に見えて増えている。「一度は見てみたかった」と訪れた見物人が目立った。

0608180046.jpg 外浦町の法楽踊りは現在2年に1回の町をあげた行事になっている。町内会(吉田征夫会長)と子ども育成会など町民100人が参加した。村上水軍に因んだ衣装の男子が艮神社を出発し、地蔵院や住吉神社などで踊りを奉納した。

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