衆院選投票結果検証 自民系圧勝、民主凋落 比例票を堅持した公明(因島関係分)

掲載号 05年10月01日号

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 今回の衆院選はヤジ馬的な見方をすると面白さ、新鮮味があったが冷静になって考えると、いささか危うさを感じた人たちも少なくない。郵政民営化法案に反対し37人の造反組は、まさか参院否決で衆院を解散するとは思っていなかった。法案否決は小泉内閣不信任を意図するもので「内閣解散」という筋書きのシナリオだった。

 ところが「自民党をぶっ潰す」と、絶叫調で問いかける小泉首相は民営化に賛成だが、法案内容の修正を主張する議員も含め問答無用。伝下の宝刀を抜いて衆院解散。矢継ぎ早に、そこまでやるかという「サプライズ」戦略。刺客、ヒットマン、安政の大獄、織田信長の比叡山の焼き討ち―など物騒な言葉が連日飛び交った。まるで小泉私党選挙と思われる「造反組」と「刺客組」の対決が広島第6選挙区でも繰りひろげられた。


平成17年9月11日衆院選(比例)因島市得票分


小選挙区因島市開票結果

自民分裂選挙 民主党は埋没

  • 因島市選挙区で大きな変化は自民党の闘将といわれた亀井静香氏の離党により自民候補がいなくなったことだ。もっとも、小泉党刺客のホリエモンを竹中平蔵大臣や武部勤自民党幹事長が応援に駆けつけアピールしたが無所属候補のためパンチはきかなかった。比例では自民党得票が前回より約千票減の5000票に届かなかった。もっとも、亀井国民新党の3454票は旧来の自民票で2候補合計すれば自民系圧勝ということにもなる。
  • 争点を「郵政民営化の賛否」に単純化しようという小泉流マジックに翻弄され埋没した民主党だが比例得票は前回を僅か361減の5487票で党派別ではトップ。旧民社王国の組織は根強いものが残っている。
  • 公明党は前回のこともあって亀井陣営とのバーターを模索していたが、終盤になって自民系無所属堀江陣営に乗りかえたが、前回より171票増にとどまった。
  • 社会民主党は前回より30票増。共産党は小選挙区で候補を立てなかったが前回比21票増えた。
 投票率は約10%増の80%近くまで上がったが、無効票は629票で前回より38票減。なお、自公合わせると7689票(前回8591)で、国民新党を加えると14143票となり二大政党としてのバランスの差を考えると不安な要素が残る選挙結果となった。

冷静さ取り戻す第6選挙区因島

 刺客・ホリエモンの登場で広島6区は「小泉劇場」の全国版として注目された尾道、三原の沿岸都市ではこれまでの常識で考えられない大量得票に、あっと驚いた。北部と因島で強い亀井陣営は刺客を返り討ちにしたが、尾道、三原を地盤とする佐藤陣営は4度目の挑戦で地方区の必勝を狙う意気込みだったがホリエモンに食い荒らされた。

 因島でも前回比約2000票減で堀江5492より500票少なかった。しかも過去2回比例区で当選してきたが、今回は比例の議席も失なった。小選挙区は亀井。比例区は民主佐藤という投票行動も堀江旋風にかきまぜられたようだ。亀井の前回より約700減は公明離れが影響したようだ。

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