因島水軍まつりイベント 護衛艦やまゆき一般公開 約千人がタラップ登る
掲載号 05年08月06日号
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因島水軍まつりの一環として護衛艦やまゆき(小山敏彦艦長、乗員134人)の一般公開と海軍カレー喫食が7月30・31日、日立造船構内で行われた。因島をはじめ三原、尾道、福山などからも関心が高く2日間で1000人をこえる市民が乗船、艦内見学した。
7月29日午後4時、ユニバーサル造船所に着岸。入港歓迎式で小山艦長は「水軍まつりの応援のためにやってまいりました」と挨拶した。30日、午前9時から2度にわたって一般公開、海軍カレー調理講習と体験喫食があった。31日は、雨で体験航海は中止になったが、一般公開と海軍カレーを楽しんだ。
8年ぶりの艦船一般公開 ユニバーサル護岸に歓声
造船城下まち因島。好不況の波を受け、ひところは旧日立造船因島工場から新造船建造の火が消えた。それも、このところ中国特需の影響で造船ブームが再浮上、姉妹会社の内海造船と合併して大型新造船建造の準備を急いでいる。こうした背景のなか、艦船修理が主流だったユニバーサル造船(株)が仲介の労をとり来年は尾道市に編入合併する因島市最後の水軍まつりのイベント事業に花をそえようと、大型艦の一般公開を実施した。
「やまゆき」は全長130メートル、幅13.6メートルで昭和59年日立造船舞鶴工場で建造された対潜・水上打撃戦及び防空戦の能力を強化した護衛艦。平成9年に寄港、一般公開された「よしの」1470トン、全長93メートル、幅10.8メートルよりもひと回り大きく威風堂々の容姿に見学に訪れた老若男女、家族連れたちは大満足。入港歓迎式典に村上和弘市長、村上祐司商工会議所会頭ら地元政財界代表をはじめ約50人が出席した。
会社側は内海造船、アイメックス、ユニバーサルの役職員が参列。朝から猛暑の下、日立因島関連企業職員連合会箱崎友幸会長ら50人が、見学者の交通整理、案内に汗だくの協力をしていた。2日目はあいにくの雨。体験航海は中止された。同艦は、2日間の一般艦内見学、海軍カレーの調理講習・喫食を終え、別れを告げ呉港に帰港した。
小山敏彦艦長インタビュー
―今回の任務は。
水軍まつりの支援です。
―因島の印象は。
因島は初めてです。日立造船の近くの印象ですが、とても活気ある街だと思いました。
―海上任務の苦労は。
団結力と士気をいかに高めていくか、にあります。食事も士気に大いに影響します。
―艦長の役割は。
昨年9月に艦長に就任しました。部下に勇気を持たせ、やる気と練度(れんど)の向上をめざす船をつくることです。
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