木の下で花のジュータンそっと踏む黒の靴にも春がいっぱい

掲載号 05年05月07日号

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村上美和子

 発想に意外性があって、読者の心をひき寄せてくれるものがある。日本人は「花」といえば「桜」と決めているところがあってなんとなく古来からの言葉のゆかしさを感じさせてくれる。

 普通に黒と言えば、あまり良い意味に解釈されてはいない。犯罪の白か黒か。囲碁の黒石。喪服の黒などなどがある。今日は黒靴、いやいやそうでない、桜の花のジュータンを踏んだときの黒靴の感触、色彩には私の春が充満しているようだと言っている。ピンクの花びらが一枚靴の先に張り付いた「黒の靴にも」という一語にこの靴の存在感が強調されているのである。

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