ぴっしりと絵馬に願いを書きつらねスペース不足嘆く高校生

掲載号 05年01月01日号

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池本 滝子

 初詣でのあと社務所で絵馬板を買って、日ごろから思っている願いごとをいっぱいに書いたのはよいが、それに掛けるスペースがないのである。

 「なんでこんなに多いの、私のが掛けられない」と嘆いている。絵馬奉納板が設置はされているが足りないのである。わいわいと言いながらなんとか絵馬を掛け終えた三人の高校生の去ったあと、ちょっと見せてもらうことにした。一番多いのは入学試験の合格祈願である。つづいて就職・友人異性関係である。どの絵馬板にも若者らしい想いが書いてある。なかの一枚に「わたしをもっとかまって」というのがあった。これを今流に言うと「構う」「かかわる」「相手になる」「もっと愛して」とも取れる若者らしい愛の告白の一語と言えよう。

(池田友幸)

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