尾道因島法定合併協 再来年1月編入合併提案 ホコ先変え見切り発車

掲載号 04年12月04日号

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 11月29日発足した尾道市・因島市法定合併協議会は同30日、両市の委員18人全員が出席し、尾道市役所で初会合を開いた。今後4回会合を開き、平成17年3月上旬に合併調印をめざす。冒頭、会長に亀田良一尾道市長、副会長に村上和弘因島市長を選出。つづいて協議すべき27項目のうち基本5項目など8項目の提案がなされた。合併の基本5項目は次の通り。

  1. 合併方式は、因島を廃し、その区域を尾道市に編入する編入合併とする。
  2. 合併の期日は、平成年1月10日とする。
  3. 新市の名称は、尾道市とする。
  4. 新市の事務所の位置は尾道市役所を本庁、因島市役所を総合支所とする。
  5. 因島市の所有する財産は、すべて尾道市に引き継ぐものとする。

 他に、一般・特別職の身分の取り扱いが提案された基本5項目などこれらは次回協議される。

 因島市側の激減が予想される議員定数と任期については、両市議会に協議を委ね22日までに結論を出し、3回目の会合で提案する運びになった。新市建設計画については両市の助役などで構成される幹事会の下に、検討委員会を設置し、原案を練ることになった。

 2回目の会合は11日(土)午後2時から、因島市芸予文化情報センターで開かれる。因島市の法定協委員9人は次の通り。

  • 村上和弘市長
  • 宮地正助役
  • 須沢弘明市議会議長
  • 長田丕同副議長
  • 村上博徳議員
  • 巻幡伸一議員
  • 村上祐司商工会議所会頭
  • 豊田邦生区長連合会会長
  • 吉本田鶴子女性団体連合会会長

市民の不安は置いてきぼり

 急速に進む尾道市との合併の流れのなかに、不安を抱えたまま因島市が尾道市に呑み込まれようとしており、市民のなかで動揺が広がっている。これに対して、因島市は12月の広報に「自由なご意見、ご提言、ご要望をお寄せください」という用紙をはさみ配布した。しかし、市民の不安は解消されるはずがない。

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