瀬戸田町長選の争点【2】信じがたい三原から尾道

掲載号 04年09月25日号

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 柴田前町長の合併相手が三原から尾道への大転換について「今だ信じられない」との声は多い。1月17日の第4回因・瀬法定協議会の混乱は記憶に新しい。冒頭、瀬戸田側委員の向山達夫議員と杉原正也区長会会長が「誤った情報」と亀田良一尾道市長発言を激しく批判した。

 その内容は、尾道と因島御調、向島、瀬戸田の首長が集まり、県の基本パターン発表後話し合った結果、まず尾道と御調、向島の1市2町と、因島と瀬戸田の1市1町の組み合わせで合併しそのうえで2市3町の合併を進める、というものであった。「そんな合意などなかった」と噛みついたのはこの二人。

 それを引き金に因・瀬法定協は休止においこまれ、当時の柴田町長は離脱を表明した。三原志向を強める瀬戸田側の批判のほこさきは、村上和弘因島市長ではなく亀田尾道市長に向けられたのである。

 柴田前町長らは、亀田市長が提唱する尾道広域の合併戦略に反対し、因・瀬法定協の解散を求めたとさえ言える。

 住民投票をまえに亀田市長が瀬戸田町で講演したこと写真=で、ある三原派町議は「亀田のせいで負けた」と語り、同派内には「亀田憎し」が蔓延していた。亀田市長と柴田前町長の関係は完全に冷えきってしまったのも無理はない。

 8月20日、亀田市長が本当に合併を打診したのかと怪しまれてもしかたない。

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参照記事

2003年08月09日号
住民投票直前の瀬戸田 亀田尾道市長が講演 しまなみ海道の将来語る

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 因島市と瀬戸田町の合併法定協設置の是非を問う住民投票を4日後に控えた6日夜、瀬戸内しまなみ海道周辺地域振興協議会会長の亀田良一尾道市長=写真=の講演会が、瀬戸田町サンプラザ2階特設会場で開かれ、400人近くの町民らが参加した。...... 全文 >>

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