宅配を受けし荷物の熱かりし開けば中まで残暑のぬくもり

掲載号 04年08月07日号

前の記事: “幕末本因坊伝【9】秀策に纏わる短編集「第十四世跡目秀策誕生旧記」
次の記事: “新盆に甥(おい)姪(めい)孫に迎えられ長生きせし母いかに眺めん

松井 弘元

 毎日暑い暑いと言っていたら宅配から手に受け取った荷物まで熱いので、若しもということがあるので荷を開封して見たが腐るような物でなく一と安心、でも荷の中まで熱いとは、と驚きの様子が伝わって来る。

 残暑とは普通はお盆が過ぎても真夏同様にいつまでも暑いことを言う、太陽暦では八月の七日か八日ごろから立秋としており、以後の暑い日は残暑である。手紙の冒頭にも「残暑の候いかがお過ごしかと」と言うきまり文句で始まっていた。

(執筆者・池田友幸

E

トラックバック