新盆に甥(おい)姪(めい)孫に迎えられ長生きせし母いかに眺めん

掲載号 04年08月07日号

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大庭美代子

 新盆とあるところから、長生きをした母が亡くなって初めての霊迎えに、親類縁者が集って来て盂蘭盆の迎え火を焚いているところである。昔は何処の家も子沢山で平均の五、六人は居た。

 九十歳~百歳近く、まで生きた母なので、集って来た甥・姪・孫たちもみんなかなりの年齢。みんなでわいわいと迎えられた精霊の母は「お前たち、みんな立派になったのう、わしはうれしうて・・・」と優しい写真の眼が笑っておられた。

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