住民投票の結果受け 因島・瀬戸田合併協 1市1町で設立準備

掲載号 03年08月23日号

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 避けて通れないアメとムチの平成の大合併。立ち遅れていた因島市も、ここに来て急にあわただしくなってきた。お盆前の11日、因島・瀬戸田の1市1町で合併法定協設置の賛否を問う住民投票の結果を受けて1年半ぶりに瀬戸田町長が因島市長室を訪れマスコミ報道陣の前で笑顔の握手。

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 21日には両市町の助役、関係課長らが因島市役所会議室で初会合を開き合併協事務局設置などについて協議した。22日には因島市議会全員協議会を開き市町村合併に関する住民意識調査結果と住民投票による合併法定協設置について報告する。

瀬戸田町長 三原圏合併断念

 町民のアンケート結果をもとに因島との合併研究会を離脱して三原市との合併を目指した柴田大三郎町長は町議会の一票差にくやしい思いをした。4月の統一選挙で僅差の再選。町議も三原合併派が増え過半数を超えた。ところが、合併特例法による住民投票というハードルが立ちはだかった。

 因島市は賛成票が多くても瀬戸田町で過半数割れすれば法定協設置が成立しない。町長支持の三原派は選挙戦なみの運動を展開。一方で反三原派も結集。予測がつかない混戦となった。

 結果は予想に反して両市町とも賛成が過半数を超え三原合併派のシナリオにくるいが生じた。盆明けまで門戸を開けて待っていた三原圏域法定協は瀬戸田町を断念して19日スタートした。

 法的には三原と因島の2つの法定協に参加することは可能だが、現実的ではない。柴田町長は三原市長を訪れ因島との住民投票結果を説明、無念さを告げ因島との合併を告げた。
これで、残された合併相手の選択肢は因島・瀬戸田の1市1町の合併か、単独制で生き残るか二者択一を迫られることになった。

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