恵子・ホームズさんら元英軍捕虜や家族は、10年前から第二次大戦中に捕虜収容所があった日本各地をめぐる和解と交流の旅をつづけている。今回４年ぶりに因島を訪ねた。

　一行は日英友好のオークの木が植えられているしまなみ苑と労働していた日立造船因島工場を見学しいんのしまロッジでロータリークラブのお茶会に参加した。

　その後ジェーンさんは当時父親が世話になった宮地定子さん（88）宅を訪れた。そして「みんな空腹で大変だった。父が親切にされた。その感謝の気持ちを伝えたかった」と涙ながらに語った。

　なおこの日、当時学徒勤労動員で英軍捕虜と同じ現場で働き、カタコトの英語で会話した体験をもつ、尾道在住の岡田哲郎さんと河本寛さんも同行した。

　写真は宮地定子さんと抱き合うジェーンさん。左は定子さんの夫・茂さん。右は時盛清さん。