島内各町で秋祭り 姉ちゃん母ちゃん大ハッスル 大山神社は女性みこし連登場

掲載号 02年10月12日号

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 旧暦の10月は神無月(かんなづき)。全国の八百万(やおよろず)の神々は(新暦11月5日)出雲大社に里帰りされるので出雲地方は神在(かみあり)月と呼ばれている。そこで、前月に鎮守の神様と氏子がコミュニケーションを交わしておこうというのが秋祭り。かつては、祝祭日や曜日に関係なく秋祭りの日取りは決っていたが、若者の島外流出と社会環境の変化などで土・日にお祭り行事が行なわれるようになった。

重文指定の田熊町 12・13日山車巡幸

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 今年春、市の重要文化財の指定を受けた田熊町の八幡神社(亀甲山八幡宮)本殿を記念、いつしか日曜日の1日だけになっていた山車(だんじり)町内巡幸を12・13日の2日間にした。
 みやまの八幡神社の創建は約650年前の南北朝時代に溯る。したがって因島村上水軍の栄枯盛衰にかかわってきたといえるだろう。文政年間(1818―1829年)に火災で焼失。安政五年(1858年)に再建された本殿は三間社流れ造り。銅板ぶきの屋根の上には千木が装飾されている。

 今年の秋祭りは東と西の山車が出動、町内全域を巡幸。13日午後2時に宮入り勇壮な競争が境内で繰りひろげられる。写真は田熊八幡宮の御旅。

大山神社例祭 創立1225式年

 土生町の大山神社は創立1225式年をお祝いする祭礼を記念して「女みこし連」が誕生した。もっとも同神社は、女性の代名詞となっている「山の神」をお祀りしてあるので不自然なことではない。お祭り行事の脇役だった女性が男女共同参画に登場、少子高齢化社会に新風を吹き込むハッピ姿が注目される。

 19日の宵殿(よどの)は一本石を55本積み上げた石段を引き上げる「曳船」神事や20日夜の勇壮なみこしと山車の掛合いによる宮入りは圧巻。港まちならではの感動がつたわってくる。

 このほか、12・13日は中庄町の熊箇原八幡神社で伝統の相撲大会があるほか三庄、大浜、東生口で秋祭りが行われる。

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