バッテリー

作・あさのあつこ / 絵・佐藤真紀子(教育画劇)

バッテリー「野球は阪神タイガースしか知らない私だけど・・・」と言いながら、高学年&中学生に紹介し続けているのが、この「バッテリー」という、野球少年を描いた物語です。

小学校を卒業し、春休みに祖父の家に引っ越してきた主人公の原田巧(たくみ)。自分の力以外何も信じてないピッチャーの彼が、新しい地で出会ったキャッチャー永倉豪(ごう)。中学校の野球部でのこの二人のバッテリーの成り行きと、彼らを囲む登場人物との人間関係は深く、面白く、読む人をすごく魅き付け楽しませてくれます。さして野球に興味ない人をも夢中にさせてしまう何かがある!!実は、子ども以上にはまってしまう親続出中なのです!?特に母親が…!?

ところで、これ映画化されるらしいですね!?ちょっと、やだなー。私、好きな作品は映画化してほしくないって思う方なんですよね。だって、イメージがこわれたり限定されたりしそうで…。原田巧を誰が演(や)るの?「誰も知らない」の柳楽優弥くんの顔なら許せるという気もするけど、彼はもう高校生だし…、ムリか。弟の青波くんの役は神木隆之介くんがいいなあと思ったりもするけど、彼はもう中学生だし…、ムリか。気になる配役。やだなーと言いつつ、我先に、映画を観に行ってしまいそうな私です。

「バッテリー」は全6巻出ていますが、最近、文庫本(角川文庫)にもなりました。佐藤真紀子さんの捜画がすばらしいので、私としては大きな本の方がおすすめですが、買いやすさと持ち運びの便利さでは文庫もいいですね。大人の方もぜひ読んでみて下さい。それから、マンガ化されてるとかもききましたが、読んだ方、どうでした?

筆者紹介

橋本和子
橋本和子
こんにちは。はじめまして。橋本和子です。実にどこにでもある名前ですよね!? でも、いまの私には、とっておきの大切な名前。だって、『子』どもたちに『本』を渡す『橋』のような役割、その中には『和』がある-なんてすてきな語呂あわせでしょ!?

橋本和子さん似顔絵 私はしなまみ海道の生口島で『おはなしひろばポレポレ』というグループで読み聞かせをしています。毎月、保育園、幼稚園、図書館などで「おはなし会」をもち、絵本の読み聞かせ、紙芝居、手あそび、歌、おりがみなど、いろいろ取り入れて楽しくやっています。

小学校では“ゲストティーチャー”として、読み聞かせ&ブックトーク(本の紹介)の授業も行っています。中学生のためのグループ「読書ボランティア・スピカ」にも所属し、中学校の朝読やブックトーク授業にも関わっています。

日ごろ、島の子どもたちにいろいろな絵本や読みものを渡している私ですが、今回からこういう場を得て、大人のみなさんにも本を紹介させていただけることになり、嬉しくてドキドキしております。子どもから大人までみんなで楽しめる絵本や、大人が読んでも感動しちゃう児童文学、親子で語り合える本をたくさん取り上げていきます。

稚拙な文章ではありますが、読み聞かせのエピソードも交え、少しずつ書いていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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