しまなみ唯一の蔵元、備南酒造の燗入れ作業を拝見しました。
かつては日本酒の造り酒屋が5軒あった因島。今では大正2年創業の因島田熊町にある備南酒造が、しまなみ海道でも唯一の蔵元として、手作りの醸造を守り続けており、酒をひのき造りの槽(ふね)で搾った昔ながらの製法です。
現在、一般的になっている絞り機とはひと味違う酒が出来ると言われています。白冠や本因坊秀策など個性豊かな銘柄は、地元因島や島外のファンに支えられ、去る2月25日の新酒祭りには250名の方々が駆けつけました。
今回は『燗入り』という美味しい酒造りに欠かせない作業があると聞いたので行ってみました。早速杜氏で代表者の藤本久子さんからコップに注がれたおいしい日本酒をいただく贅沢な取材となりました。
『燗入り』はおよそ65度のお湯を張った釜戸の中に細い螺旋状のパイプを入れ、今年の新酒が入ったタンクから酒をその管の中に流し熱を加える作業です。お酒を燗することにより雑菌が繁殖するのを防ぐ効果があり、貯蔵された酒はこの10月まで熟成させます。
貯蔵タンクには、炭素繊維のフィルターを使用し、不純物をろ過する工夫をこらすなど、原酒とはちがった熟成した日本酒がこの秋には楽しめます。
筆者紹介

- PRプランナー
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芸術は爆発だ!の岡本太郎氏制作の「太陽の塔」がある大阪府吹田市生まれ。
関西学院大学卒業後、東京のPR会社で国内、海外の企業や団体やサッカー、テニスなどスポーツイベントのPR活動を担当。
2002年11月から妻の古里である因島に活動の拠点を移し、デジタル画像処理会社や家具メーカーの広報活動を支援し、現在は造船、海運を中核とする企業グループに在籍。
因島の読み聞かせグループに参加し、小学校などで好きな絵本を子どもに語っているおっさんです。
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いつも若い素敵な大西さん。(^^)
これからいっぱい色んなところに行ってくれるなんて
すごく楽しみです♪
ウキウキ。