因島の市天然記念物木(その1)
旧因島市には以下のように、合計8カ所に市天然記念物木があり、いずれも新尾道市に引き継がれています。
- 田熊町藤原神社のビャクシン
- 田熊町八幡神社のヤマモモ
- 田熊町天満宮のクスノキ
- 原町祇園社のクスノキ
- 椋浦町椋浦神社のムクノキ
- 中庄町金蓮寺のモッコク
- 三庄町五柱神社のウバメガシ
- 三庄町明徳寺のソテツ
2月23日のいんのしま・まるごと自然観察会では7と8を見る予定ですが、8カ所とも多くの歳月を経た古木・巨木で見応えがあります。今回はその内から1と2について紹介します。
(1)因島田熊町藤原神社のビャクシン
ヒノキの仲間で「イブキ」とも言われます。海岸の岩上や砂地に生育する常緑高木で全体にねじれることが多く、この木もねじれて少し異様な樹形ですが、過酷な自然を生き抜いた古木の風格が漂っています。よく見かける「カイズカイブキ」はこのイブキの園芸種です。
(2)因島田熊町八幡神社のヤマモモ
雌雄異株の常緑高木で、雌の木には初夏に赤い甘い実がなり、美味しく食べられます。社叢林の中央にあるものが天然記念物になっているようですが、林内には沢山のヤマモモの木があり最も大きいもので高さ約9m、枝葉の広がりは直径で約12m、樹齢800年以上の古木です。しかし写真のように土砂が崩れて根の一部がむき出しとなり修復の必要があります。2004年7月当方からの申し入れで、管轄の神社氏子総代へは区長会長を通じて話が通じているようですが、対策は未だのようです。どなたかよい考えがありましたらお知恵をお貸し下さい。
筆者紹介
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因島の自然を紹介していきます。紹介するのは、森林インストラクターで尾道市因島重井町在住の駄賀恒男(だがつねお)です。
定年退職して因島に移住し、2001年3月から月1回「いんのしま・まるごと自然観察会」を開催しています。その間因島に住むいろいろな動物・植物・キノコを見てきましたが、その中から季節ごとの、とっておきの生き物情報をお届けします。
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