樹木の冬芽クイズ
早くも春の野草が咲き始めていますが、まだ野山でよく目につくのは葉の落ちた裸の木です。しかし近づいて見ると枝のあちこちに新しい芽(冬芽)がふくらんでいます。今回は4種類の木の冬芽をクイズ形式で紹介しましょう。
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この冬芽の木は何でしょう?
- 秋に美味しい木の実がなります。
- 冬芽の形や色は、木の実と相似形でそっくりです。
- 木の実はたくさんの刺(いが)に包まれています。
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この木は?
- 昔、この木の実からロウを採っていました。
- 夏、汗をかいた手でこの木に触ると、後でひどい目に遭います。
- 秋、島の山を美しく紅葉させます。
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この木は?
・・・・・だんだん難しくなるよ!
- 葉が落ちたあと(ようこん葉痕)の両側に鋭い刺があります。冬芽は葉痕の下に隠れており、春になるとこの葉痕が裂けて見えてきます。
- 初夏にたくさんの白い花を房のようにつけ、蜂蜜がとれます。
- 北米原産のマメ科の植物で因島公園にたくさん植えてあります。
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この木は?
・・・・・この木が何かわかる人は“植物オタク”ですね。
- バラ科の植物で、4-5月にかけて白い花をたくさんつけます。
- 花は昔の武将が突撃の合図に使った采配に似ています。
- 又、神主さんがお払いに使うしで四手にも似ているので、別名シデザクラとも呼ばれています。
(ヒント)
(ヒント)
(ヒント)
(ヒント)
【答え】
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クリ
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ハゼノキ (別名 リュウキュウハゼ)
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ハリエンジュ (別名 ニセアカシア)
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ザイフリボク (別名 シデザクラ)
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因島の自然を紹介していきます。紹介するのは、森林インストラクターで尾道市因島重井町在住の駄賀恒男(だがつねお)です。
定年退職して因島に移住し、2001年3月から月1回「いんのしま・まるごと自然観察会」を開催しています。その間因島に住むいろいろな動物・植物・キノコを見てきましたが、その中から季節ごとの、とっておきの生き物情報をお届けします。 - 因島自然観察2008年2月23日因島の市天然記念物木(その1)
- 因島自然観察2007年12月23日冬の植物探訪
- 因島自然観察2007年11月13日野菊の仲間2種と竹藪に出る珍しいキノコ
- 因島自然観察2007年10月17日秋の草花3種
写真はありませんm(__)m 花の季節に因島公園に行って見てください。
芽で見分けるのはすごく難しいですね?。
確かに冬芽だけで樹木の種類を言い当てる(同定する)ことは非常に難しいです。
写真にもあるように、葉の落ちた跡(葉痕)の形状、枝の色や形、幹の肌の状況、樹木全体(枝振り)など、いろいろの情報を総合的に判断します。慣れてくると冬の落葉樹の9割以上を同定することが出来るようになります。もちろん冬芽の図鑑も出版されています。
冬の野山を歩くと、夏に葉が一杯に茂った中では見る事の出来なかった新たな発見に出くわすことがあります。冬の山歩きの楽しみの一つです。