夏のトンボ二種

梅雨明けが近くなって気温も上がり、雨の合間にたくさんの昆虫を見ることが出来ます。因島にはトンボ科の昆虫は約10種類いますが、今回はその中で夏のトンボを二種類紹介しましょう。


コシアキトンボ(腰空きトンボ)
コシアキトンボ
6月から9月中旬にかけて野山の池で見られます。真っ黒な体に、腰に真っ白な帯があり、ここだけ「空いている」様に見えることから名付けられました。♀は水面に浮いた枯れ枝などに腹の先を打ち付けて産卵します。
ショウジョウトンボ(猩々トンボ)
ショウジョウトンボ
5月中旬から9月にかけて、コシアキトンボと同じところで見られます。未熟な♂と♀は橙色ですが、♂は成熟すると真っ赤になり、赤い猿(猩々)になぞらえて命名されました。赤トンボとして有名なアキアカネやナツアカネと違ってお腹は扁平です。盛夏に池の上を活発に飛び回り、♀を見つけると連結して飛びながら交尾し、僅か数秒で離れ直ちに♀は腹の先を水面に打ち付けて産卵(打水産卵)します。幼虫は藻の中に潜って育ちます。

第65回いんのしま・まるごと自然観察会のご案内
■日時/7月22日(土)9時~15時(雨天の場合は、7月29日(土))
■観察テ-マ/夏の仏通寺の森
■集合場所/因島北IC入口バス停 又は10時に仏通寺第2駐車場
■参加費/200円(1家族300円)
(交通費は別途必要、自家用車の相乗りを予定)
■持ってくるもの/弁当・筆記用具、あればル-ぺ・双眼鏡など
■問合せ先/駄賀恒男 TEL・FAX 0845-25-1661

筆者紹介

駄賀恒男
駄賀恒男森林インストラクター
因島の自然を紹介していきます。紹介するのは、森林インストラクターで尾道市因島重井町在住の駄賀恒男(だがつねお)です。

定年退職して因島に移住し、2001年3月から月1回「いんのしま・まるごと自然観察会」を開催しています。その間因島に住むいろいろな動物・植物・キノコを見てきましたが、その中から季節ごとの、とっておきの生き物情報をお届けします。

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