来年4月尾道市長選への亀田良一市長の出馬についての質問は注目されたが、出なかった。亀田市長は1995年初当選以来、3期11年5カ月になる。

新市建設計画について　村上弘二議員（因島田熊町）

　「因南中学校」から「仮称因南学園」になったため財政の負担が倍増されるものと思われますが、計画はどのように考えておられますか。

　新市建設計画196億円の範ちゅうで考えておられるのか。「囲碁の館」建設事業（当初8240万円から約2億円に増額された）など増額されたものは全てその中に含められ、その他の計画事業を減額して調整が図られるのか。お伺いいたします。

亀田市長　新市建設計画の予算総額は絶対的なもとは考えていない。弾力的に対応していきたい。個別事業については個別に判断していきたい。

学校統合について　飯田照男議員（瀬戸田町）

　因南学園のことですが、計画が大幅に変わった場合議会側にも打診されることが筋だと思いますが、どのように考えておられますかお聞きしたい。

　地元やPTAなどの説明会では地元の意見を聞くどころか、高圧的な説明で地元と大きな摩擦を起こしております。なぜこんなにまでして統合を焦る必要があるのか、お聞かせ下さい。そして、地域（久山田・因島・瀬戸田）の特徴をどのように把握されているのかあわせてお尋ねします。

　統合は、より慎重にすべきだと考えます。地元の意見をおろそかにしての強引な統合は、その学校に暗い歴史を残し、後々の学校運営にも禍根を残すことにもなります。また、こうした問題に意地と感情が入ると必ず判断を誤ると思います双方に冷静さをお願いしておきます。

　次に学校の適正配置についてです。観光地の真ん中にあり自然が少ない瀬戸田小学校が、南側と比べてなぜ教育環境に恵まれていると言うのかお聞かせ下さい

平谷祐宏教育長　因南学園については因島地域出身議員や文教経済委員に説明してきた。今後も機会をみては議会に説明していきたい。学校統合については、地域の意見を聞き、理解をいただきながら進めていきたい。

　瀬戸田小学校は、その付近にベル・カントホールや図書館など文化施設があり、それと連携して教育環境に恵まれている。

県立瀬戸田病院について　髙本訓司議員（瀬戸田町）

　県立瀬戸田病院の移管問題につきましてお尋ねいたします。このことについては、6月定例議会でも同僚議員が質問いたしましたので、多くは申し上げませんが、地域密着型の病院であります。地元市民の願いは尾道市民病院の分院としての運営を望んでおります。その後、県当局と協議がなされたのかどうか。協議がなされたのであれば、その内容をお知らせいただきたいと思います。

亀田市長　県の報告書はいずれも民間運営を前提にしている。県においては詳細な検討が行なわれている協議をつづけていきたい。