地方の古里は帰省ラッシュ

掲載号 06年08月19日号

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 ことしのお盆前後は世界中が騒がしく不安なできごとが多かった。北朝鮮のミサイル発射実験に続く英国のテロ未遂事件は心胆を寒からしめ、小泉首相の靖国参拝は世論を二分。靖国参拝を批判していた加藤紘一自民党元幹事長の実家と事務所放火事件。北海道ではロシア国境警備艇のニッポン漁船銃撃だ捕。国内外とも不安な世情にお盆で里帰りした先祖様は心を痛め居心地が悪かったことだろう。

 お盆といえば盂蘭盆(うらぼん)の略称。新盆(あらぼん)をはじめ陰暦7月15日前後に死者の霊をまつる仏教の行事。盂蘭盆は梵語で、さかさまに吊るされる器の意で、苦しんでいる死者を救うために行われるのが盆行事。そして因島地方では送り盆の灯篭流しで終る。

 この期間は国民的祝日でないが公務を除いて民間企業は休業する習わし。そして、地方の古里は帰省ラッシュ。それも少子高齢化が影響して年々減少傾向で商店街も閑散。中心市街地活性化の声も沈みがちでボヤキ節ばかり聞えてくる。

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