亀井代議士と国交省局長一行 備南・備北5市2町視察行脚 新しい生活圏域高速ネット要望

掲載号 06年07月15日号

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 広島第6選挙区選出の建設・運輸大臣歴任の亀井静香代議士と国土交通省道路局長谷口博昭氏ら一行は8日(土)休日返上して備南・備北の5市2町の道路事情を視察、地元首長・議員の生の声に耳を傾け、国の方針について意見交換した。

5市2町の道路を視察する亀井代議士
5市2町の道路を視察する亀井代議士

 社会の二極分化を憂慮する亀井代議士の音頭で実施された視察団は国交省の局長を頭に中国地方整備局長部長、福山、三次河川国道事務所長、県土木部長という重要職スタッフ。

 午前10時、三原市を皮切りに世羅―三次―庄原―神石高原町―府中―尾道の行程で、瀬戸内沿岸都市部から山間部までくまなく行脚。午後6時から尾道市役所で地元市長、県議、市議団らと懇談。席上、亀井代議士=写真=は「中国横断自動車道尾道松江線は山陰の中核都市・松江と中国山地の要衝・三次市―瀬戸内海の拠点都市・尾道市を結ぶ新しい動脈として期待されている。道路公団から国の責任で行なう新直轄方式で整備が進められることになり尾道市が山陽高速道路と山陰、四国を結ぶ十字路に位置します」と将来への展望を述べた。

亀田尾道市長 陰陽高速道路整備促進要望

 尾道松江線建設促進期成同盟会の会長を務めている亀田良一尾道市長は、しまなみ海道を始めとする高速道路は、産業振興、観光交流などの社会経済活動の活性化を図る上で欠くことができない基盤であり、道州制の検討がされる中、その重要性は増し、早期整備が急がれる―とし、次の要望書を視察団に提出した。

  1.  中国横断自動車道尾道松江線について引き続き地方負担に対する財源措置の下、早期全線開通に向け予算措置をお願いしたい。

  2.  しまなみ海道は、市民の生活道路として合併後の新尾道市を形成する上で重要な役割を担っており、経営合理化により通行料金の更なる引き下げを実施していただきたい。
     同海道を含む本四高速道路におけるETC割引サービス制度を他の一般高速道路と同様なサービス内容に見直してほしい
  このほか、三原―久井間のトンネル工事の要望や中国縦貫道尾道松江線と広島空港を結ぶアクセス道路のほか山間部では生活道路の整備などの要望があった。

 いずれにせよ、尾道松江線の全通予定は平成20年代後半。尾道―松江間が約2時間10分で結ばれる。今回の国への要望で建設へ向け順調な予算がつきそうだ、という感触を得た。国の新直轄方式を活用、沿線地域と連携して早期完成に力を合わせたいと結んだ。

[] 山陽道尾道―広島間70キロで普通料金2000円。しまなみ海道尾道―今治間60キロで4700円。橋の建設費が高かったにしても差がありすぎる。島の住民にとって生活道となっている。

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