服装の「品性」「品格」の考え方と日本精神文化の指針

掲載号 06年04月01日号

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 法律に触れなければ何をやってもいいと公言していたライブドアのホリエモン。粉飾決算の疑いで捜査のメスが入り時代の寵児は絶頂から奈落の底に落ちた。

 旧世代にとって苦手なIT業界の旗手的な存在で大金を稼ぐ。33歳の若さにノーネクタイでTシャツ姿もしゃくの種。もっとも内閣総理大臣からして服装の常識がない。小泉首相がアメリカのブッシュと歓談したとき、親密さを装うため上着とネクタイをとりスポーツシャツになった。全然似合わない。

 第一ボタンをはずし襟元に白い下着が見える非礼。ホリエモンを例示するのもバカバカしいが、下シャツは本来下着である。自己表現は自由だが今の若者の間では通用するようになっているが、薄バカ姐ちゃんの下着ルックと大差ない。

 これをメディアは「型破り」とかニューファッションなどと囃す。「米百俵」を掲げた小泉改革教育は影を潜めているが、まず服装の正しい「品性」「品格」についての考え方がこれからの日本精神文化の指針になりはすまいか

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