なんとなく豊かさもたらすコスモスのわが家の秋は嗚呼(ああ)終りたり

掲載号 05年11月05日号

前の記事: “本因坊秀策記念館(仮称)策定委 囲碁のメッカを世界へ情報発信 建設予定地視察基本構想案急ぐ
次の記事: “プランターに鋏と熊手を買いこみて百円ショップを勇み出て来ぬ

浜田伊勢子

 この人はコスモスが大好きのようだ、八月の終り頃から咲き初めて十月の半ばまで次々と咲いてくれる。微風に揺れる花を眺めていると、自分の心も幸せいっぱいに揺れているようだ。道を通る人が奇麗だ奇麗だと言ってくれると一緒になって花を賞(め)でている。

 嗚呼という字は感嘆詞であるが、嗚呼好かった・嗚呼終るのが残念・嗚呼素晴らしい秋を下さいました。また来年も、と言う意味も加えた嗚呼である。木でも花でも植っ放しではすぐに枯れてしまう。除草に水やりの日々を重ねてこそ、嗚呼(ああ)と言う感嘆詞が出るのである。

池田友幸

E

トラックバック