傍目八目

掲載号 05年10月08日号

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 ワイドショーをにぎわした先の衆院選は小泉自民党の予想外の圧勝に終った。これを「改革」の第一歩と謙虚に受け止めろ―と、いっても小泉チルドレンの「棚ぼた議員」を容認する有権者の声は聞こえてこない。こんなはずではなかった、と不安と後悔が交錯する

 広島6区をかきまぜたホリエモンこと堀江貴文ライブドア社長がよく口にした「想定の範囲」であったかもしれないが、一般的に考えれば「想定外」の出来事である。刺客の中に計算された戦略に組み込まれた起用もあったが、そうでない数合わせのダミー的存在も否定できない。

 ともあれ数の上では政局が安定した。だが、内政、外交とも不安だらけで「改革」の行方が見えてこない。悪い改革なら、しない方がいいに決まっている。

 投資家から預った資金を運用して金もうけをするのが目的の投資ファンドが優勝にうかれている阪神株の買い占めをするご時世。老将たちが「ハゲタカ」と酷評しているうちに時代はどんどん変化してきた。

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