囲碁のまちを新尾道市が継承 因島の本因坊秀策生家復元 建設基本計画策定委初会合

掲載号 05年07月16日号

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 因島市が世界に誇る幕末の天才棋士、本因坊秀策の生家復元と囲碁文化資料館「囲碁の館」の建設基本計画策定委員会の初会合が13日午後1時30分から市民会館で開かれた。


秀策生家復元図

 計画概要の説明によると因島市が来年1月に尾道市へ編入合併しても「市技」のまちは引き継がれ新市建設計画に盛り込まれている。つまり、囲碁の「因島市技」が「尾道市技」としてまちおこしにとり組むことになる。

 市が示した説明は、約400平方メートルの敷地に同市外浦町の桑原家生家に伝わる図面=写真上=をもとに復元。母屋に隣接する納屋の部分に秀策に関連する資料、囲碁文化資料など展示する記念館を建設する。着工は2006年度。総事業費約8000万円で2007年度完成目標。

 初会合から活発な意見が交わされ「対局室を含み体験型施設」「七大タイトル誘致パネル・碁盤展示」から「日本における囲碁学の中心的な役割を果たす場所に」といった提案があった。建設場所については、秀策生誕の地と、図書館周辺地域が候補に上がった。なお、委員は11人で委員長に因島商工会議所副会頭二神勇氏が選ばれ、月に2回の会合を開き、年内に基本計画をまとめる方針。

万延元年に建てられたワラ葺きの生家は老朽のため昭和47年にとり壊された。


資料館と桑原家に残る見取図

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