いごのまち 因島 囲碁の館(仮称)基本計画策定委設立

掲載号 05年07月09日号

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 因島市は13日午後1時30分から市民会館応接室で第1回囲碁の館(やかた)=仮称=本因坊秀策生家=写真=の復元・記念資料館基本計画策定委員会を開く。

 全国でも珍しい囲碁を市技に制定して、まちおこしを取り組んでいる因島市だが来年1月10日には尾道市へ編入合併される。このため尾道市と合併協議による新市計画の中で「尾道市技」として改名、継続されることになっている。しかし、現在の尾道市には日本棋院支部もなく囲碁のまちづくりとなる母体がないため因島市の組織を中心に今後も継続することになる。

 協議内容で、まず掲げられているのは後世碁聖と称えられ世界的に名が知られている本因坊秀策(因島市外浦町)の生家復元と記念資料館建設計画が急がれている。過去においては囲碁が特定の囲碁ファンのものだったが、アニメ「ヒカルの碁」の爆発的なブームもあって子供から女性層の関心も広がってきた。因島市の秀策遺品館は親子連れの見学者が増加している。

 この人たちは、囲碁になじみのある人やそうでない人もいる。なかには、囲碁を打ったことはないが囲碁の歴史に興味があるという人たちもいる。こうした人たちを含んだ資料館建設計画、囲碁を学問分野の一つとして捕らえ、日本にはなじみが薄い考え方にも挑戦していこうという日本文化史の中における囲碁文化への役割を果たす場所を模索する。

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