行政推進員制度がスタート 1日に辞令交付と初会合

掲載号 05年07月02日号

前の記事: “新生内海造船が合併後初の株主総会 嶋末幸雄社長ら新体制
次の記事: “【傍目八目】瀬戸田町 尾を引く選挙対立の構図

 3月定例議会で成立した「因島市行政推進員設置条例」に基づき1日、行政推進員制度がスタートした。尾道市との合併について市長に意見を具申するというものである。

 この日、市役所4階大会議室で選任された6人の委員への辞令交付式があり、初会合が開かれた。また、市長の相談役とされる参与に前因島市議の村上博徳氏が任命された。いずれも市の非常勤特別職で、7月1日から合併前日の来年1月9日が任期。月額15万5000円の報酬が支払われる。この条例が成立したのは市議選直前の3月。合併にむかって最終的な詰めが完了すると予想されるのが10月末。スタートが大きく立ち遅れた。

 村上和弘市長は「慎重に人選を行なった結果」と説明するが、市議会内外からまきおこった批判がその立ち遅れの背景にあると見られる。前市議村上博徳氏を参与に任命することで、「引退する議員の救済策ではないか」との批判を裏付けることになり、市民のなかに割り切れない印象を残した。合併協議の詰めに残された期日はわずかであり、しかも編入合併である。因島側の要求がどこまで受け入れられるか、決して楽観できない。各分野の行政推進員は次の通り。

  • 医療・福祉=楠見由活(市医師会病院事務長)

  • 産業・経済=圓光克文(因島青年会議所理事長)

  • 農業・漁業=村上博(市農業委員会会長)

  • 教育=松原幸子(前東生口小校長)

  • 自治・ボランティア=豊田邦生(市区長連合会会長)

  • 地域代表=香川佳代子(東生口女性の会会長)

E

トラックバック