瀬戸田町議会 ようやく予算案を可決 町長選控え批判渦巻く

掲載号 05年06月25日号

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 6月末までの暫定予算になっていた瀬戸田町の臨時町議会は20日、合併に伴う新市建設計画にかかわる調査委託料1500万円の減額修正して提案された、総額35億6939万円の2005年度一般会計当初予算案を全会一致で可決した。

 しかし町民の視線は厳しく、「予算は政争の道具か」と、町議会への不信と怒りを強めている。3月定例会において町議会が審議を後回しにした結果、審議未了で暫定予算となっていた。田頭町長が辞職しいじめの目的が達したとなるやほとんど議論もなく予算案を通過させる議会のやり方が、いっそう町民の意識を逆なでしている。田頭町長の辞職で町政は混迷を極めている。町民は町議会の惨状に目を向けざるをえず、「議会の自主解散」の要求を強めている。

 町選挙管理委員会は、3役(町長・助役・収入役)不在の異常事態の早期解消をのぞみ、7月12日告示―同17日投開票の町長選日程を決めた。町民の大勢はシラケムードで争いの回避に傾いていると見られる。その一方で、町民側から町議会への働きかけは、過去2回の町長選の繰り返しにならないようにというもので全町一致の候補者擁立の動きも急。議会の出方が注目される。

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