傍目八目

掲載号 05年03月12日号

前の記事: “因島市議会定例会 尾道合併を来年に控え無難な質疑に終始
次の記事: “しまなみ海道全通後の不安 さめた架橋ムードに恨み節

 西瀬戸の島を10橋で結んだ「しまなみ海道」(尾道―今治ルート)未開通区間は本線への接続工事が目前に見えてきた。来年度中には全線開通が予定され、これまで生口島北インター(因島市)でいったん一般国道へ降り同島南インター(瀬戸田)へ上がるという不便さが改正される。

 未開通区間が解消すれば尾道―今治間の走行距離は短縮され喜ばしい話だが、地元瀬戸田町の観光・商業関係者の顔色はさえない。観光の島が通過型になり過疎化を加速させると気をもむ。一過性ではあったが架橋ブームは未開通区間のお陰で漁夫の利を得て多くの観光客が訪れた。それも間もなく終焉を迎えようとしている。

 近いはずの三原市も遠くなった。平成の大合併も「橋」が争点になって二転三転。迷走のあげく尾道圏へホコ先を向けたが町民も議会も不満が沸騰。首長が交わり正副議長が辞職、交代したが合併推進派と慎重派の対立は行きつく島がない。責任を取るということは辞めればすむことではないはずだ。

E

トラックバック